【2026年最新】個人事業主が使える補助金・助成金・給付金|申請方法や必要書類も

個人事業主・フリーランスも補助金・助成金・給付金を利用できる!返済不要で簡単に申請できるものも多数

この記事でわかること
  • ・個人事業主が利用できる補助金・助成金・給付金の種類
  • ・各補助金等の申請条件や金額、活用できるシーン
  • ・受給のメリットと注意点
  • ・個人の生活支援に役立つ公的制度

個人事業主やフリーランスが利用できる補助金・助成金・給付金は、制度ごとに条件や対象が異なり、自分が使えるものを見つけにくいのが現状です。

この記事では、数ある補助金・助成金・給付金の中から個人事業主でも申請できる制度だけを整理し、特徴や注意点をまとめて紹介します。

事業への投資に使える制度はもちろん、個人事業主の生活面を支える支援まで幅広く解説しているため、今の状況に合う制度を比較しながら確認可能です。

この記事の目次

個人事業主が使える補助金・助成金・給付金とは

個人事業主が使える補助金・助成金・給付金とは、条件を満たした個人に支給される返済不要の公的制度です。目的や審査の有無によって以下のように分類されます。

  • ・補助金:主に経済産業省が管轄。生産性向上などの取り組みを支援するもので、受給には審査が必要です。
  • ・助成金:主に厚生労働省が管轄。雇用維持や労働環境の改善などが目的で、要件を満たせば原則受給できます。
  • ・給付金:主に地方自治体が実施。物価高やエネルギー高騰などの社会的要因による損失を補填する目的で支給されます。

個人事業主・フリーランスが申請できる補助金・助成金一覧


個人事業主・フリーランスが申請できる補助金・助成金には以下のようなものがあります。

 

制度名 給付額の規模 個人事業主視点でのポイント
小規模事業者持続化補助金 最大250万円(一般型通常枠) 小規模向けで最も現実的
デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金) 最大450万円(通常枠) IT化を進める個人と好相性
中小企業新事業進出補助金 最大3,000万円 申請要件等が厳しい傾向、入念な準備が不可欠
ものづくり補助金 最大4,000万円 事業計画の作りこみなど、念入りに準備が必要
事業承継・M&A補助金 最大1,150万円 活用場面が限定的
雇用調整助成金 休業手当・賃金の一部を助成 従業員を雇っている場合のみ

それぞれの補助金・助成金には、条件や申し込みの期限が定められており、当てはまらない場合には申請できません。対象となる条件や期限を吟味し、利用できるものをピックアップしてみましょう。

小規模事業者持続化補助金

今後の制度変更などに対応し、販路開拓や生産性向上に取り組む小規模事業者のための制度が小規模事業者持続化補助金です。

一部の申請枠では「インボイス特例」や「賃金引き上げ特例」などの要件を満たすと補助上限額が上がります

対象者は小規模事業者なので、個人事業主も利用可能です。実際、採択者のおおよそ30%前後は個人事業主というデータもあり、個人事業主・フリーランスの方が利用しやすい補助金の一つといえます。

ここでは、幅広い個人事業主が活用しやすい「一般型通常枠」の概要を紹介します。

項目 内容
主な要件
  • 経営計画に基づく販路開拓等のための取り組みである
給付額 50万~250万円(通常枠)
公募・申請期間
(目安)
公募回数:年3~4回
申請受付期間:2~3カ月
最新回 第20回公募申請受付期間:2026年5月現在調整中
活用例
  • 販路開拓に伴う新製品のパッケージやチラシのデザインの制作を外注したい時
  • ネットショップや予約サイトを新設・リニューアルして販売チャネルを増やしたい時
  • 自社の技術をPRするため看板を設置したい時

一般型通常枠には、免税事業者からインボイス発行事業に転換する事業者を対象に50万円を上乗せする「インボイス特例」や、事業場内最低賃金を50円以上引き上げる事業者を対象に150万円を上乗せする「賃金引き上げ特例」もあります。

ほかにも、これから事業を立ち上げる人向けの「創業型」、複数の事業者が参画して取り組む「共同・協業型」などがあるため、状況に応じて活用を検討してください。

採択率を高める!事業計画の立て方と販路開拓のポイント

事業計画は、データに基づき経営の「現状の課題」「補助事業の必要性」を論理的一貫性をもって記述することが大切です。特に重要となる「販路開拓」については、ターゲット層や顧客メリット、アプローチ手法、販売ルートなどを明確にし、「誰に・何を・どのように売るか」のストーリーを組み立てましょう。必要に応じて、商工会・商工会議所のアドバイスも参考にしてください。

参考:小規模事業者持続化補助金事務局「小規模事業者持続化補助金<一般型 通常枠>第19回公募 公募要領

小規模事業者持続化補助金についてはこちらの記事も>>
【2026年最新版】小規模事業者持続化補助金とは?概要や最新動向などを解説

デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)

デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)は、ITツールやAIソリューションの導入費用の一部を補助する制度です。パソコンやタブレットなどのハードウェア、会計ソフトといったソフトウェアに加え、AI機能を搭載した最新の業務効率化ツールの導入費用やクラウド利用料(最大2年分)も補助対象となります。

通常枠(デジタル化支援)のほか、インボイス対応枠、セキュリティ対策推進枠、複数者連携デジタル化・AI導入枠などが用意されています。

項目 内容
主な要件
  • 「gBizIDプライム」アカウントを取得する
  • 「SECURITY ACTION」宣言を実施する
  • (枠により)みらデジ経営チェックを実施する
補助額 5万~450万円(複数社連携枠を除く)
公募・申請期間

(目安)

公募回数:通常枠・インボイス枠(インボイス対応類型)・インボイス枠(電子取引類型)・セキュリティ対策推進枠 4回、複数者連携デジタル化・AI導入枠 2回(予定)
申請受付期間:1~6ヶ月

申請受付期間:順次開始予定

最新回 【通常枠・インボイス枠・セキュリティ対策推進枠】
2次締切:2026年6月15日(月)17:00
3次締切:2026年7月21日(火)17:00
4次締切:2026年8月25日(火)17:00
【複数者連携デジタル化・AI導入枠】
1次締切:2026年6月15日(月)17:00
2次締切:2026年8月25日(火)17:00
活用例
  • 生成AIを活用した顧客対応や資料作成の自動化
  • クラウド会計ソフトを導入してインボイス制度・電帳法へ対応
  • POSレジやタブレット端末を導入して店舗業務を省力化

通常枠の補助額を例に紹介すると、1プロセス以上につき5万円以上150万円未満、4プロセス以上で150万円以上450万円以下が補助の範囲となります。補助率は原則1/2以内ですが、最低賃金引き上げに取り組む事業者は2/3以内に引き上げられます。

デジタル化・AI導入補助金の「ITツール」と申請前に必要な手続き

対象となるITツール(ソフトウェア等)は、事前に事務局へ登録・公開されたものに限られます。対象ITツールは、補助金HPの「ITツール・IT導入支援事業者検索」から検索可能です。

また申請前には、以下2つの手続きが必須です。

  • GビズIDプライムアカウントの取得
  • SECURITY ACTION宣言の実施

参考:中小企業庁「生産性向上を目指す皆様へ「デジタル化・AI導入補助金」でIT導入・DXによる生産性向上を支援!」

デジタル化・AI導入補助金について、詳しくはこちらの記事を>> 【2026年最新】デジタル化・AI導入補助金とは?変更点やスケジュールなどを紹介

中小企業新事業進出補助金(2026年6月19日で終了)

中小企業新事業進出補助金は、新規事業への挑戦を行う個人や中小企業をサポートする補助金です。

新しい商品やサービスの開発、既存分野とは全く異なる新市場への参入などを狙う個人事業主にとって、大きな資金調達の手段になり得ます。

なお、中小企業新事業進出補助金は第4回公募(締切:2026年6月19日(金) 18:00)で終了し、「新事業進出・ものづくり補助金」に統合されます。第4回公募締切以降は、新事業進出・ものづくり補助金での応募をご検討ください。

項目 内容
主な要件
  • 新事業進出の定義に当てはまる事業である
  • 付加価値額の向上や賃上げを行う
  • ワークライフバランス要件、金融機関要件を達成する
給付額 750万~3,000万円(従業員数20人以下の場合)
公募・申請期間
(目安)
公募回数:年3~4回
申請受付期間:2~3カ月
最新回 第4回公募申請受付期間:2026年3月27日(金)~6月19日(金) 18:00
活用例
  • 既存事業の売上が頭打ちで、新しい分野に挑戦したい時
  • 既存商品・サービスを組み合わせて新事業を立ち上げたい時
  • 店舗改装や新しい設備の導入で業態転換を図りたい時

基本的には従業員数によって補助上限額が変わり、個人で経営している事業主の場合は20人以下の規模の金額に当てはまります。

機械装置・システム構築費または建物費のいずれかが対象経費に含まれる必要があるため、事業計画を練る上でしっかり組み込んでおきましょう。

参考:独立行政法人中小企業基盤整備機構「中小企業新事業進出補助金

中小企業新事業進出補助金についてはこちらの記事も>>
【2026年】中小企業新事業進出補助金とは?第3回公募の主な変更点と審査のポイントもわかりやすく解説

ものづくり補助金(次回から新事業進出・ものづくり商業サービス補助金)

ものづくり補助金は、中小企業・小規模事業者等が生産性向上や持続的な賃上げに向けた新製品・新サービスの開発に必要な設備投資等を支援する制度です

生産性の向上を目的とした革新的なプロダクト・サービスの開発に際し、機械装置・システム構築費など必要な設備投資等の費用を給付してもらえます 。

小規模事業者には補助率の引き上げ(最大2/3)があるほか、最低賃金の引き上げに取り組む事業者に対しても補助率を2/3に引き上げる特例があるため、個人事業主・フリーランスの方はとくに有利に活用できます。

項目 内容
主な要件
  • 付加価値額の年平均成長率+3.0%以上、1人あたり給与支給総額の年平均成長率+3.5%以上、事業所内最低賃金が地域別最低賃金+30円以上の水準を満たす3〜5年の事業計画を策定する
  • 従業員21名以上の場合は、次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を公表等する
  • 申請枠ごとの要件を満たす
給付額 750万~4,000万円
公募・申請期間
(予想目安)
公募回数:年2~3回
申請受付期間:1~4カ月
最新回 2026年5月現在未定
活用例
        

  • 最新複合加工機を導入し、これまではできなかった精密加工による付加価値の高い新製品を開発したい時
  • 海外市場獲得のため、新たな製造機械を導入して新製品の開発を行い、海外展示会に出展したい時

ものづくり補助金では電子申請が必要です。申請に使うGビスIDアカウントは発行に一定期間がかかります。

交付が決定したら、計画に基づいた事業の実施と実績報告もしなくてはなりません。要件未達成の場合は補助金の返還義務があるため、事前の計画を入念に立てましょう。

参考:中小企業庁「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金

ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金について、詳しくはこちらの記事を>>
【2026年最新版】ものづくり補助金をわかりやすく解説!補助上限4,000万円・最低賃金賃上げ特例など

事業承継・M&A補助金

個人事業主が事業を引き継いだり、売却したりするときに使えるのが事業承継・M&A補助金です。事業を引き継ぐ側、譲渡する側のどちらも利用できます。

事業の承継・統合・再編の支援により経済の活性化につなげることが制度の主な目的です。

「事業承継促進枠」「専門家活用枠」「PMI推進枠」「廃業・再チャレンジ枠」の4つの枠から、状況や用途に応じて申請できます。

項目 内容
主な要件
  • 事業が「引き継ぐ経営資源等を活用して行う生産性向上等に係る取り組み」である
  • 承継予定者が主導的に取り組み、経営資源を有効活用した事業である
給付額 100万~1,000万円(廃業費上乗せ額+150万円以内)
公募・申請期間
(目安)
公募回数:年2~3回
申請受付期間:約1カ月
最新回 15次公募期間:2026年5月現在未定
活用例
  • 引き継いだ事業にECサイトを導入し、オンライン販売を始める時
  • 事業承継を機に、生産性向上のための設備を導入する時
  • M&Aで発生する仲介業者や会計士への報酬を用意したい時

申請枠によって補助対象の範囲や経費が異なります。例えば「専門家活用枠」の枠であれば、M&Aの仲介業者やアドバイザーを利用した費用などが対象です。

事業承継をきっかけに新商品の開発や販路拡大を狙う個人事業主は、活用を検討しましょう。

参考:「事業承継・M&A補助金 14次公募

事業承継・M&A補助金についてはこちらの記事も>>
【2026年】事業承継・M&A補助金とは?申請方法やスケジュールをまとめました。

雇用調整助成金

雇用調整助成金は、労働者に支払う休業手当を助成する制度です。

事業の縮小にともなってやむを得ず休業してもらうなどの場合に、労働者を雇用する事業者に給付されます。教育訓練や出向にかかった費用も助成の範囲です。

企業はもちろんのこと、従業員のいる個人事業者も対象となります。

項目 内容
主な要件
  • 最近3カ月間の売上高や生産量の月平均が前年同期比で10%減っている
  • 最近3カ月間の雇用量の月平均が前年同期比で5%超えかつ6人以上増えていない(中小企業は10%超えかつ4人以上)
  • 一定条件内の雇用調整である
給付額 休業手当負担額、賃金負担額の相当額に2/3を乗じた額(1人あたり上限8,870円/日)
※中小企業の場合。教育訓練実施率や教育訓練加算額による変動あり
申請期間 休業や教育訓練を行った場合は、原則として支給対象期間(通常1か月)の末日の翌日から2か月以内(かつ、休業手当等の支払日以降)
活用例
  • 売上が落ち込んだため、従業員の教育訓練に時間をあてたい時
  • 取引先の被災や操業停止により、部品等の原材料の入手が困難となり受注が減った場合
  • 近隣に同業者が開業したことにより来客が減少し、事業活動が縮小した場合 ※例年繰り返される季節的変動(閑散期など)による休業は対象外

先に雇用調整の計画策定と計画届の提出を行い、調整が実施されてから申請する流れです。休業や教育訓練など、自社に必要な雇用調整を計画します。

令和6年4月に、教育訓練を促す内容の見直しが図られました。累計の支給日数が30日に達した後は、教育訓練実施率が5分の1以上なら、支給金の加算額が通常の1,200円から1,800円に上がります。ただし実施率が10分の1未満だと、助成率が従来より低くなるので注意しましょう。

参考:厚生労働省「雇用調整助成金」「雇用調整助成金ガイドブック

中小企業退職金共済制度に係る新規加入掛金助成及び掛金月額変更掛金助成

個人事業主が加入できる中小企業退職金共済制度(中退共)の掛け金を支援してもらえる制度です。月々の掛け金の一部を国が助成してくれるほか、掛け金は経費として計上もできます。

中退共は個人事業主や小規模事業者向けの退職金制度です。定期的に積み立てておくことでまとまったお金が受け取れ、個人事業主自身はもちろん従業員を雇用している場合にもメリットがあります。

項目 内容
主な要件
  • 新たに中退共制度に加入する
  • 掛け金が月額18,000円以下の従業員の掛け金を増額する
給付額 新規加入:月額掛け金の2分の1(従業員ごと上限5,000円)
※パートタイマーの特例掛け金については上乗せ助成あり

掛け金の増額:増額分の3分の1
※20,000円以上の掛金月額からの増額は助成対象外

申請期間 常時

新規加入の場合は加入後4カ月目から、掛け金増額の場合は増額月からが助成対象となります。新規加入の個人事業主は条件を理解した上で契約を検討しましょう。

助成の形で掛け金の一部が給付される当制度ですが、中退共そのものも個人事業主の助けになります。万が一に備えとして積み立てておくのがおすすめです。

参考:厚生労働省「中小企業退職金共済制度に係る新規加入掛金助成及び掛金月額変更掛金助成

地域の補助金・助成金も要チェック!

補助金・助成金は国が実施しているものもありますが、自治体が独自に行っている制度もあります。以下に地方自治体の制度の一例を紹介しましょう。

制度 概要
大府市ふるさと納税特産品開発補助金
(愛知県大府市)
ふるさと納税の返礼品を開発する事業者に対し、開発に係る費用の一部を上限20万円まで補助する
高性能林業機械等購入事業補助金
(岡山県真庭市)
高性能林業機械等を購入する費用を上限1,000万円まで補助する
深浦町小規模事業者持続化補助金
(青森県西津軽郡深浦町)
小規模事業者持続化補助金を活用する事業者を上限10万円まで補助する
大分市中小企業者設備投資補助金
(大分県大分市)
経営の改善・革新・競争力の強化のための設備投資に係る費用の一部を上限150万円まで補助する(通常枠)

自分の地域の補助金・助成金を探す3つの方法

主な補助金・助成金を探す方法は以下の3つです。

  • J-Net21の「支援情報ヘッドライン」
  • 「〇〇市 補助金 個人事業主」などのキーワード検索
  • 地元の商工会議所や商工会への相談

J-Net21は、独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営する中小企業向けの支援情報を扱う公的サイトです。「支援情報ヘッドライン」では、補助金・助成金を含めた都道府県の支援情報をまとめて検索できます。

またWebブラウザでの「〇〇市 補助金 個人事業主」などのキーワード検索も有効です。自治体公式HPのページに直接アクセスして、実施中の補助金・助成金の詳細を確認できます。

さらに地元の商工会議所や商工会への相談もおすすめです。相談は無料で、HPに掲載される前の先行情報や地域独自の枠組みに関する情報などもキャッチできる可能性があります。

個人事業主・フリーランスが申請できる地域の給付金・支援金一覧

個人事業主・フリーランス向けの給付金は、都道府県や市区町村単位で実施されるケースが一般的です。地方自治体のホームページや民間のまとめサイトなどで、お住まいの自治体の支援制度を探してみましょう。

2026年5月現在、以下のような給付金・支援金が実施されています。

制度 概要
町田市物価高騰対策事業者給付金
(東京都町田市)
物価高騰による影響を受けた市内中小企業者(個人事業主含む)に、水道光熱費・燃料費に要した経費に応じて上限20万円の給付金を支給する
滝沢市農業資材価格等高騰対策支援給付金
(岩手県滝沢市)
農業資材価格等の高騰の影響をを受けている農業者、林業者及び内水面漁業者に上限150万円を給付
南木曽町事業者等に対するエネルギー価格高騰対策給付金
(長野県南木曽町)
エネルギー価格高騰に直面する事業者等の安定的な経営を支援するため、価格高騰分の一部を上限20万円助成

住居確保給付金

住居確保給付金は、収入が減った人に対して住居の安定を図る制度で、個人事業主やフリーランスも対象です。

対象となるのは、離職や事業の廃業から2年以内の人や、収入が廃業と同等まで減少している、または一定額を超えていない人です。廃業して個人事業主ではなくなった人も対象となっています。

項目 内容
主要件
  • 主たる生計維持者が離職や廃業から2年以内であるか、離職や廃業と同等まで収入が減っている
  • 世帯収入合計額や世帯預貯金合計額が一定以下である
  • ハローワークへの申し込みと求職活動を行う
給付額 在住の市区町村や世帯人数による
申請期間 常時

給付額は市区町村や世帯の人数によって異なり、世帯収入額などをもとに算出されます。東京都特別区の例では、1人の場合の上限額が53,700円、2人だと64,000円です(2026年5月時点)。

要件や金額などの詳細については、居住地域の自立相談支援機関に相談しましょう。

参考:厚生労働省「住居確保給付金

個人事業主の生活を支える減免・猶予制度も有効活用を

個人事業主が使える給付金等の制度には、生活維持・支援に役立つものもあります。

事業に直接働きかけるものではありませんが、廃業や休業に伴う収入の減少を補う制度として、参考のために紹介します。

国民健康保険料(税)の減免

国民健康保険料・保険税については、軽減や減免の制度が設けられています。定められている条件の該当者として認められると、軽減や減免、納付猶予を受けることが可能です。

事業の悪化などで保険料・保険税の支払が難しくなったときには、制度の対象となるかを確認してみましょう。

項目 内容
主な要件
  • 世帯の所得基準を下回っている
  • 災害、その他の特別な事情がある
軽減額 対象者要件によって2割、5割、7割のいずれかの割合を減額
申請期間 常時

軽減については、対象者の要件によって7割、5割、2割のいずれかの減額を受けられます。減免や納付猶予については個別に問い合わせが必要です。具体的な要件や金額については、地域の国民健康保険窓口にて確認を行いましょう。

参考:厚生労働省「国民健康保険の保険料・保険税について

国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度

国民年金を支払っている個人事業主は少なくありませんが、保険料の支払いが困難な場合は免除制度および納付猶予制度が利用できます。

個人事業主本人や配偶者の所得が一定以下になった場合に申請可能です。
手続きせず未納になると、支払っていない期間の年金は減額されるため、必ず申請しておきましょう。

常時受け付けている制度ですが、対象となる申請期間には限りがあります。すでに支払いが遅れている人は早期に手続きしてください。

項目 内容
主な要件
  • 本人、世帯主、配偶者の前年所得(1~6月に申請する場合は前々年所得)が一定額以下である
  • 失業などで経済的困難に陥っている
  • 20歳以上50歳未満である
軽減額 前年所得に応じて以下のどれかが適用

  • 納付猶予
  • 4分の1免除
  • 半額免除
  • 4分の3免除
  • 全額免除
申請期間 保険料の納付期限から2年経過していない期間であれば常時

申請できるのは、保険料の納付期限が2年以上過ぎていない期間の保険料です。申請時点で期限が2年1カ月を超えていると申請できないので注意してください。

当制度は給付される老齢年金の受給資格期間や年金額にも影響を与えます。軽減額に応じても影響の範囲が異なるため、事前に確認が必須です。

参考:日本年金機構「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度

個人事業主が補助金・助成金・給付金を使う際のポイントと注意点


個人事業主が給付金を利用する際には、手続きや書類作成が無駄にならないように、効率的に手続きを進めることが大切です。
給付金申請で押さえておきたいポイントを紹介します。

審査員はここを見る!採択を勝ち取る事業計画の共通点

採択される事業計画の共通点は、「現状の課題」「解決策(補助事業)」「実施後の効果」が論理的なストーリーで一貫していることです。

客観的なデータに基づき、生産性の向上の根拠を示しましょう。また、補助金の趣旨を正しく理解し、加点項目を漏れなく網羅することも重要です。

対象者に個人が入っているかチェックする

事業用の助成金や補助金など、多くの給付金は法人が対象です。個人事業主が対象者になっているものは限られているため、まずはしっかりと対象の範囲をチェックしましょう。

また、はっきりと「個人事業者向け」と書かれていない場合も多いため、どのように表現されていたら当てはまるか理解しておくことも必要です。

基本的には、募集要項に「個人を含む」などと追記されている場合は、個人事業主・フリーランスも使えます。「小規模事業主」などと書かれているときも、多くの場合が個人事業主やフリーランスも対象です。

申請期限から逆算して計画的に申請する

補助金や給付金の多くは、それぞれに申請期限が定められており、期限を過ぎたらいくら条件に該当しても申し込めないため、まずは期限から逆算して計画的に準備してください。

給付金の種類によっては何度も公募が行われる場合もありますが、その回を見逃すと、もうチャンスが来ないこともあります。

また、給付金は申請してすぐに受け取れるものではありません。入金には数カ月から1年ほどかかることがあるため、受給までの期間を踏まえて資金計画を立てておきましょう。

電子申請の準備を整えておく

近年、給付金の電子申請化が進んでおり、制度の中には電子申請でのみ受け付けているものもあります。

電子申請には「GビズID」と呼ばれる、行政サービス用認証システムへのアカウント登録が必要です。3種類のアカウントがありますが、補助金などの申請に求められる種類は「プライム」のみのケースもあるため、注意してください。

プライムの取得には、場合によっては2週間ほどかかります。申請期間が限られている制度を検討する際は、締め切りに間に合うよう準備しましょう。

個人事業主向け補助金・助成金・給付金についてよくある質問

個人事業主が利用できる補助金・助成金・給付金についてよくある質問にお答えします。

Q1. 個人事業主向けの補助金等は返済不要ですか?

はい。原則不要です。要件を満たして受給すれば返済不要です。ただし、不正受給や目的外使用、報告義務を怠った場合などは、返還を求められることがあります。

Q2. パソコンを買える補助金・助成金・給付金はありますか?

デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)では、パソコンも補助対象です。ただし、パソコン・タブレット等、ハードウェアのみの申請はできず、要件を満たすソフトウェアをあわせて導入する必要があります。

Q3. 個人事業主向け補助金等の必要書類は?

一般的には、交付申請書、事業計画書、確定申告書、見積書などが必要です。必要書類は制度ごとに異なるため、必ず公募要領や公式HPをご確認ください。

Q4. 個人事業主向け給付金の仕訳、勘定科目は?

勘定科目は「雑収入」を使います。補助金・助成金の場合も同様です。本業の売上と明確に区別し、確定申告でもこの勘定科目を用います。

Q5. 個人事業主向けの補助金等について相談できる場所は?

無料相談できる、よろず支援拠点や商工会・商工会議所がおすすめです。専門家による手厚いサポートが受けられます。

まとめ・個人事業主が使える給付金を把握して事業に有効活用しよう

個人事業主が利用できる給付金の種類は意外と多くありますが、申請前には十分な調査が必要です。個人が対象でも、条件や申請期限がある場合、条件外や期限を過ぎた場合は利用できません。

個人事業主やフリーランスが給付金を利用する際は、条件や期限が当てはまるかを吟味し、余裕をもって申し込みましょう。国だけでなく、地方自治体の制度を活用するのもおすすめです。

各制度の情報は年度や公募ごとに変更になる可能性があるため、申請時には公式サイトなどで最新情報を確認してください。

補助金や給付金は、制度ごとに条件や期限が大きく変わるため、個人で探し続けると時間を無駄に浪費しがちです。

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(編集:創業手帳編集部)